Tournament article

宇部興産オープン 2001

▼ 2日目、トピックス「伊沢のおかげで、開けた感じ」

47歳の飯合肇が伊沢のスィングで開眼、単独2位

 9月の日本オープンと、ブリヂストンオープンで、「思いがけない、2週連続の予選落ち」
 ガックリしつつ飯合は、この機会にじっくりと自分を見つめなおしてみることにした。
 「ここでがむしゃらに練習するより、体を鍛えたりしてリラックスして、良いイメージを作るほうが、大事じゃないか?」

 球を打つ変わりに、トレーニングに励み、自宅では、ゆっくりとテレビ観戦。
 試合の模様を見守るうちに、ひとつの発見をした。
 ブリヂストンオープンで勝った、同門の伊沢利光のスィング。
 「最後まで、緩んでいない・・・」
 比べて、「最近、ワザに走りすぎていた自分」に気づかされた。
 「伊沢のスィングイメージを、取り入れてみよう」。
 14歳も後輩の、優れた部分を積極的に吸収することで、「フィニッシュがきれいに取れる。緩まないスィングが、できるようになったんだ」と目を細める飯合。
 翌週のフィリップモリスではトップ10入りを果たし、「目の前が、開けた感じ」という感覚を、この日2日目のラウンドでも、生かした。

 出だしの1番から3連続バーディに成功すると、6番では、残り260ヤードの第2打を3ウッドで4メートルにつけ、イーグル。続く7番、9番でもバーディとし、前半のアウトは29。
 「20台を意識して出せたことが嬉しかったから、さらに上へ」と挑んだ後半は、16番でティショットをミスしてボギーにすると、「そこからちょっとアップアップになってしまった」と34に終わったが、「トータル63は、最高ですよ」と納得顔。
 「ここは、1日、5つくらい伸ばさないとおいていかれるコース。ここまで伸ばしたからには、優勝を意識して、しっかり取っていきたい」
 47歳が、瞳を輝かせる。

関連記事