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宇部興産オープン 2001

「狙って取れる実力がある・・・とは思わないけど、意識してやりたい」シード権へ、最後のチャンスがかかった丸山大輔が尾崎直道と並んで首位に

 最後のチャンスだ。
 現在、賞金ランク83位。来季のシード権獲得にむけ、丸山がスパートをかける。
 前半2番でティショットを池に入れ、ボギーの出だし。だが、すぐに3番で6メートルを沈めると、盛り返した。後半、15番からの3連続バーディを含む64は、「自己ベストタイスコア」。直道とともに首位発進を果たし、「狙って取れる実力はないけれど・・・シード権、今週は意識してやりたいですね」と表情を引き締めた。

 10月の大会で、ともにラウンドした田中秀道にショックを受けた。
 「絵に描いたような美しいドローボール。自分も、ドロー系のつもりだったけど、実は、引っ掛け気味の汚いフックだったんだな、って・・・(笑)」ちょうどそのころ、「つい、フェード目の球で、置きに行きたくなっていた」こともあり、諦めて、ドローを封印。フェード系にチェンジしたところ、いきなり結果を出した。先週のPGAカップチャレンジトーナメントで優勝。「自信をつけて」今週、会場入りしたのだった。
 「今週は、きっと今年最後のツアーだから・・・」と自らに言い聞かせるようにつぶやく丸山。一発大逆転を賭け、残り3日を戦う。

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