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ダイヤモンドカップトーナメント 2001
「やっぱり、これに決めた!」
今大会初日。伊沢は、来月の全米オープンに備え、マスターズで使ったグースネックのアイアンから、「球がつかまりやすくフェードの曲がりがちょうどいい」という、ストレートネックのものに、持ち替えていた。
だが、2日間を戦ってみて、新しいクラブには、違和感があることに気が付いた。
「どちらも、まったく同じバランスと重さなのに、たとえば、前ホールがあくのを待ってからショットをしたときなんかに、重く感じて。
クラブが垂れ下がるような感覚がしたんですね。だから、ドライバーからの流れから考えても、やっぱり前のアイアンのほうがいいんじゃないか、と」
3日目の朝、また、すぐ元のアイアンに戻したとたんの快進撃。8バーディ、コースレコードタイ記録をマークしたのだった。
今回の大逆転Vは、マスターズで威力を発揮したエースアイアンの真価が、改めて明かされたかっこうだった。
結局、初挑戦の全米オープンには、「マスターズで使ったアイアンを、持っていくことに決めた」と伊沢。
大舞台でも、今回同様、「逃げずに、自分の球筋を信じて」戦い抜いてきてほしい。