Tournament article
ダイヤモンドカップトーナメント 2001
「今年も、手ごわい舞台」
「毎年、日本全国の名・難コースを転々とするサーキット方式で行われてきた今大会、今年は、茨城県の大洗ゴルフ倶楽部にやってきました。
ここ大洗は、98年に日本オープンが行われ、ファンのみなさまには、当時の難コースのイメージが、いまだ強く残っておられるのではないでしょうか。
あのときほど、ラフはきつくないものの、ここ大洗は、各ホールが木でセパレートされてショットの落としどころは非常に狭く、また、日によっては海からの風が吹き荒れ、選手たちにとっては、今年も手ごわい舞台であることには違いありません。
コース攻略のポイントは、まず5番。
455ヤードのパー4は、ちょうどティショットの落としどころ右手に木がそびえ、しかも、やや右にドッグレッグしています。
ティショットのポジショニングに失敗し、右の木の方向に打ち込むと、ボギー、ダボを覚悟しなければいけない難ホール。
前半は、ぜひこの5番を無難にこなして、ターンの10番を迎えたいところです。
10番は、比較的やさしいパー5です。
ここで、最終日までに、いくつバーディを取っておけるかが、最後の最後で、運命をわけるキーポイントになってくるはず。
決勝に入ったら、上位選手の10番のスコアを、ぜひ、チェックしてみてください。
ここのスコア如何で、チャンピオン予想が、できるかもしれません。
10番のあとも、ティショットのポジショニングに気をつけながら、数ホールを怪我なくやり過ごして迎える16番。
245ヤードと距離の長いパー3は、比較的、海からのアゲンスト風になることが多く、パーを取るのもやっと、という選手も多いでしょう。
さらに、17番もやはり、ティショットで右ラフに打ち込むと、パーセーブの難しい、距離の長いパー4が待ち受けています。
そしてクライマックスは、18番、435ヤードのパー4。
98年の日本オープンで、あの田中秀道が、右の松林に打ち込みながらも、劇的なリカバリーショットで勝利をもぎ取った、あのホールです。
田中は、あのとき、幸いにもボギーで乗り切りましたが、18番は右林に打ち込むと、ダボどころか、トリプル以上の大たたきもありえる最難関ホール。
たとえ、2位に3打以上離してこの最終ホールを迎えたとしても、最後の最後に、大どんでん返しも…。
選手たちにとっては最後まで気の抜けない鬼門の、あがり16、17、18番は、ギャラリーのみなさまにとっては大変な見ごたえがあり、ドラマティックな展開が期待できるホールです。
最終日、予報では、大洗周辺は、風が強くなるとの観測も出ています。
最終日は、あがりの3ホールなどに陣取って、ぜひ、チャンピオン誕生の劇的瞬間を、見守ってください」