家族の愛に支えられ、波当根弓彦が単独3位スタート

　キャンピングカーで、全国横断をしているプレーヤーがいる。
　この日、5アンダー、単独3位につけた波当根弓彦（はとねゆみひこ）だ。
　チャレンジツアーも含め、出場する試合すべて車で移動。
　今年は、宮崎→茨城間の約1600キロを28時間かけて走行し、昨年までの記録1200キロを更新したそうだ。

　とはいえ、ハンドルを握るのは、波当根本人ではない。
　運転手は、父・孝久さん。
　1週間に、10万円以上かかるという経費を、少しでも削減しようと、キャンピングカーでの移動を思いついた。
　シーズンの大半を、息子のために割く。
　「家族みんなで、息子の人生にかけてるんです。いずれは、大きな賞金を稼いできてくれると信じてますからね」

　孝久さんは“運転手”のほか、キャディーフィーを削るため、練習日にはキャディバッグを担いだり、息子のために奔走する日々。
　また今週は、弟で研修生の春道さん（20歳、写真右）が、本戦のバッグを担ぎ、波当根一家総出のバックアップ態勢。
　波当根には、家族の愛に支えられ、マークしたこの日初日の好スコアだった。

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