Tournament article
NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2001
「そろそろ、ですね」
今年4月の中日クラウンズで、肩を痛めて以来しばらくの間、会場に来ては開催前日に棄権というパターンを繰り返していた。が、完全に直そうと、5月の半ばから完全休養を決め込んだ。
それから約2ヶ月。
「人生で、あれほどゴルフをしなかったのは、初めて」というくらいの長い休みを経て、今野康晴が復帰したのは、ディフェンディングでもあった6月のミズノオープンだった。
「直後はやはり、コース慣れというか、試合勘がつかめなくて、2週連続で予選落ちしたりしましたけど、だんだん元の調子を取り戻して、調子は上向き。
今週は、とてもいい感じですね」
故障のためツアー前半を棒に振ったというのに、「まったく焦りはなかった」と、いたって余裕の今野。
むしろ、長い休みが、ジュニア時代からの競技生活の疲れを取り去り、かえって、気持ちの張りさえも、もたらしてくれたそうで、「ここらでそろそろ…(笑顔)。気合を入れていきたいですね」
痛みをこらえながらプレーしていたころの、苦悩の表情はすっかり影をひそめ、今野が明るい笑顔で本番に臨む。