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日本オープンゴルフ選手権競技 2001
第66回日本オープンゴルフ選手権競技
尾崎は前回、ここ東京GCで行われた第53回大会(88年)のチャンピオンだ。
81年から5年間もの長いスランプに陥っていた尾崎は最終日の18番、70センチのパーパットを残していた。
そのとき、通算5オーバー2位タイの青木功はすでにプレーを終え、同じく2位の中嶋が、あとはパーパットを打つばかり、という場面。
尾崎は、わずか70センチのパットを前に、2度の仕切り直しをした。
グリーン上を何度も歩き回り、腕を組み、懸命に、気を取り直そうとする姿があった。
「あのときは、本当に手が痺れて動かなかったんだ・・・」
それでも渾身の力をふりしぼり、これを沈め、“完全復活”を果たしたのが、この大会だった。
その尾崎が、再び、この地に戻ってきた。
「ラフが厳しくて、アンダーが出る気がしないが・・・。それでももちろん、目標は“アンダーパー”で、戦っていく」
今季まだ勝ち星のない尾崎が、思い出の地で、復調のきっかけをつかめるか−。