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Phlip Morris K.K Championship 2001

「ラストスパート」

すっかりスリムになった小山内護が、久々の好位置

 小山内護の酒好きは、ツアーでも有名なはなし。
 99年の日本マッチプレーでは、連夜、札幌市内を飲み歩き、「毎日、午前さま」にもかかわらず、脅威の体力で頂点を極めた、という逸話まで残っている。
 だが、30歳を迎えた昨年、そんな無理な生活が、とうとう小山内の体をむしばみはじめた。
 呑み明かした翌日は、ベッドから立ち上がるのも困難に。
 また、プレー中はコースを歩くだけでも息切れがし、「他の選手についていくのもやっと」という最悪の状態に陥った。
 慌てて医者に行くと、肝臓の状態を示すガンマGTPという数値が異様に上がっており、ついにドクターストップ。
 「いまなら、まだ間に合うから、今後いっさい、酒を絶ちなさい、って・・・」
 言いつけを守り、小山内は、翌日から断酒を励行したのだ。

 以来、「まるで、アルコールで出来ていたようなものだった(笑)」という小山内の体は回復に向かい、さらに、体重もみるみる減って、「94キロから、今は80キロ。自分でもビックリ」の10キロ減に成功。

 スリムになった当初は、「体重が軽くなったことで、ショットのときでも風に負けるような気がして違和感があったけど、結局は、飛距離もかわってなかったし、今は体重に頼らず、ヘッドを効かせて打とうしているんです」と話す。

 この日初日の5バーディ、ノーボギーには、「たまたまですよ」と謙遜するが、久々の好発進に「今週から、ラストスパートできそうです」と、4年目のシード権確保にむけ、手ごたえを感じているようすだった。

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