Tournament article
ダンロップフェニックス 2001
「Who are you?っていわれるでしょうね・・・」手嶋多一「デュバルどころじゃない!」佐藤信人
佐藤と手嶋は、大学時代に留学の経験がある。
2人ともNCAA(米国大学体育協会)に所属するゴルフ部に籍をおき、大会では、デュバルとも戦ったことがあるのだ。
「いまより太っていて別人みたいだったけど、スィングは今とほとんど変わらなかった」とは佐藤の証言。「あのころから、すごいルックアップスィングで、雰囲気も、今と似たものを持っていましたね」と振り返る。
一方の手嶋は、名門のジョージア工科大学出身で、デュバルの先輩にあたる。ただし、「勉強についていけず(苦笑)」数年ですぐに、イーストテネシー大学に転校してしまったため、在学は重なっていないのだが、大学対抗戦などでデュバルと同組で直接対決したことはある。「そのころから、格が違った。すごい評判の選手でした」と手嶋。
「でも、僕との面識はゼロです。間違いなく、デュバルは僕のことを覚えていない。きっとあいさつしても、Who are you?って、言われるでしょうね(苦笑)」
それでも、「最終日は、一緒に最終組で回りたい」と意欲を見せた手嶋は「日本での大会なのだから、その点では、僕にもアドバンテージがあるかも・・・」と、ちょっぴりライバル心をのぞかせた。
しかし佐藤のほうはといえば、「僕は、デュバルどころじゃないんです」ときっぱり。「それより僕は最終戦のことが気になって・・・」と話す。
今月29日に開幕の日本シリーズJTカップ。前週終了時点で、賞金ランク20位内の選手に出場権が与えられる。その年、もっとも成績を残した者だけが出場できる名誉ある大会だ。
現在、佐藤はランク19位。次点の鈴木亨が風邪のため、この日8番ホール終了後、棄権しているだけに「今週のうちに、亨さんとの差をしっかりとつけておきたい」ともくろむ。デュバルもさておき、今週の佐藤は、とにかくわが道を行くつもりでいる。