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ダンロップフェニックス 2001

「ワールドカップでも、上位入りを目指します」

獲得賞金2億円を突破した伊沢利光

 今週、12位に終わった伊沢の、海外メジャーを含む獲得賞金額はとうとう、2億円を突破した。
 同ランク2位の片山が伊沢を押しのけ、2年連続・賞金王の座につくためには、今週、連覇が条件だった。
 その片山が3位に終わり、8000万円強の差がついた。片山の逆転賞金王の可能性はなくなり、初の賞金王にむけ、伊沢に残された課題は、規定義務試合数の消化だけとなった。

 ツアーで定められた年間の義務試合数は20。これに満たしていなければ、マスターズなど、海外メジャーが“今季の出場試合”としてカウントされないきまりがあるため、シーズン終了後のランクづけの際にも、メジャーでの賞金が“獲得賞金”として加算されないことになる。

 夏場に左親指付け根を痛め、数試合の欠場を余儀なくされた伊沢の、今季の試合数は現在のところ19で、義務数をまだクリアしていない。
 伊沢の賞金王決定の瞬間は、来週のカシオワールドオープンか、その翌週の日本シリーズに持ちこされることとなった。

 その前には、伊沢には今週、丸山茂樹とのワールドカップも控えている。
 「アメリカチームのタイガー、デュバルの調子次第だけど、上位に食い込むことも可能だと思っています」と伊沢は言う。
 昨年は、タイガーとチームを組んで米国チームを優勝に導いたデュバルも、今年は会場が“日本”であることを利点にあげ、「地元チームはやはり、勢いに乗りやすい。彼らを倒すのは、たやすいことじゃないと思う」と伊沢&丸山ペアを警戒する。
 今季、絶好調の伊沢と、米ツアー初制覇を達成した丸山が力をあわせ、世界の強豪たちに挑むワールドカップは、今週木曜日、いよいよ開幕だ。

写真 = 18番ホールから、大勢のファンの引き連れて、フェニックスCCのクラブハウスに戻ってきた伊沢は、ひとりひとり、サインに応じながら、「ゴルフの調子は今日が一番よかった。今日の感じでやれれば、来週は3位内には入れるかな。・・・狙うのは、もちろん優勝です!」

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