Tournament article
ダンロップフェニックス 2001
「コースに体がマッチしてきた」
前半を3バーディ、2ボギーで折り返した桑原克典は、12番パー4でグリーンを外して寄らず、入らずのボギーとして、スコアを振り出しに戻してしまったが、「後半はコースに体がマッチしてきた」と、13番、14番、16番、18番の4ホールでバーディを奪い、4つスコアを伸ばし、通算9アンダーの3位タイでホールアウト。最終日はD・デュバル、J・ケリーとともに最終組でラウンドすることになった。
「昨日も今日も後半のキーホールでバーディが取れています。前半にバーディが取りやすいホールが多いけど、後半、体がコースとマッチしてくるんでしょうね」と桑原は終盤のバーディ攻勢を分析してみせた。
しかし、桑原の好成績は「体がコースにマッチ」しただけでなく、冷静なコースマネジメントにも、その要因があった。
「苦手ホールを分析して、攻め方をイメージして臨んでいます。昨年優勝した(片山)晋呉が真っ直ぐ立っているのをテレビで見て、それを参考にしています」と解説する。
その結果、例えば1オンも狙える13番パー4は「フェードで振り切れないとミスになるから3Wでストレートボールを打つようしている」という具合に、随所で、苦手ホールを克服するための工夫が見られるのだ。
最終日、デュバルとのプレーについては、「つきなみですが、自分のプレーに徹すること」だと桑原。
「デュバルの前で、良いプレーをしようとして、プレッシャーをかけてしまうかもしれませんけどね・・・」世界ランク3位を前に、“桑原流”を貫く構えだ。