遠藤誠JGTO競技運営ディレクター

　会場の表蔵王国際ゴルフクラブは、総じて、ショットメーカーに有利なコースセッティングと言えるでしょう。
　といいますのは、ティグラウンドに立ったときの景観が意外と難しく、ラインを出しづらい。景色に惑わされることなく、第1打をしっかりフェアウェーに置く、正確なティショットが、まず要求されるからです。

　キーとなるホールは、後半の14番パー３から。グリーン右奥には、すぐそばまでOBゾーンが広がり、かといって、左に逃げれば、深いラフ。グリーン上も読みづらく、確実にパーセーブするためにも、正確な第1打で、しっかとグリーンに乗せておきたいところです。
　続く15番パー５は、一見、チャンスホールにも思えますが、距離があり、取れそうで取れないくせものホールなので、用心が必要。さらに16番パー４は、セカンド地点が右足下がりのライになるため、グリーン奥に突っ込んでいきづらい。
　V争いでプレッシャーのかかる上がり2ホールがバーディチャンスなだけに、この3ホールでしっかりとスコアを作り、クライマックスを迎えたい。
　油断すると、大逆転もあるだけに、今週は、プレーオフの可能性も高いといえるかもしれません。
　杜の都・仙台での激戦。コースも、緑が真っ盛りで、爽やかな薫風が吹き抜けます。週末は、宮城スタジアムで、ワールドカップのメキシコVSエクアドル戦も行われますが、ぜひ、すがすがしい空気の中、表蔵王にも足を運んでいただき、ツアープレーヤーたちのスーパーショットに、大きな拍手と声援を送ってやってください」