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タマノイ酢よみうりオープン 2002
「若い子たちに、刺激を受けてます」
昨年のファイナルQTに失敗した神山には出場権がなく、今大会は、推薦での今季ツアー3戦目の出場。
少ないチャンスには、どうしても、「予選通過が第1目標になりがち」だが、今週、神山は攻めの気持ちを貫いている。
神山の“意識改革”のきっかけを作ってくれたのは、「近頃の若い選手たち」
20代前半のプレーヤーたちの、「底なしのイケイケ根性には、本当に驚かされる」と話す。
特にこのオフ、アメリカで一緒にキャンプを組んだという日大の6年後輩、矢野東のプラス志向には今年29歳を迎えた神山も、目を見張るばかりだ。
「たとえば、タイトなホールで刻んでも、さらにその先も狭くなっていて、2度も怖い思いをしないといけない場合もある。ならば、ドライバーで、怖い思いをいっぺんに済ます、という考え方」。
矢野と過ごすうちに、これまでの安全志向が、根底から覆されたという。
16番パー5で、奥のバンカーからねじ込んで、イーグルを奪うなど、通算8アンダーまでスコアを伸ばして、好位置で向かえる決勝ラウンド。
「20位内を目標にやれば気が楽だけど、、20位内を目標に。うまくいけばトップ10には食い込みたい」。
“入れ込みすぎず、チャンスが来ればぬかりなく…”これも、矢野を中心とした新世代たちの、共通した考え方なのだそうだ。