Tournament article
全日空オープン 2002
「ニュージャンボの、登場だ!」
ウィニングパットを決めたジャンボと、派手なハイタッチ。
この4日間、ジャンボを支えたエースキャディの、佐野木計至さんだ。
「カンバック! …いいや、ニュージャンボの、登場だよ!」
最終日は、藤田寛之と、1ストロークのしのぎあい。
「藤田のパットには肝を冷やしたが、ギブアップ、または先に無茶をしたほうが負け。最後の最後に、俺たちが1ストローク勝っていればいいのだから」
と言って佐野木さんは、焦って仕掛けたり弱気になりかけたりするジャンボを上手になだめすかし、18ホール、引っ張ってきた。
今年6月には、白内障の手術を受けている佐野木さん。
「俺がよく、見えるようになったってことも大きいね」
ジャンボの“もうひとつの目”となって、今週、短い距離のパットは、ほとんど外さなかった。
一心同体で勝ち取った、777日ぶりの勝利。
「これで、ようやく憂さが吹っ飛んだ。これでようやく、また新しい気持ちで、やっていける…」
佐野木さん自身の“勝ち星”は33個。ツアー最強の