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Philip Morris K.K.Championship 2002

「気が付くのが、遅すぎた!」

「世界一、太いグリップ」でV圏内浮上、4位タイの小山内護

今年、シーズン途中に、パットのイップス症状に陥った。
「…入らないなあ、と思いながらやっていて、ある日、(このまま、本当に入らなくなっちゃうのかな)と思った途端、手が動かなくなった」。
とうとう、先週には4試合連続の予選落ちを喫した。

打開策を模索してパターを変えたり、長い試行錯誤の末に、今週ようやくたどりついたのが、「ひょっとしたら世界一太いかも」と本人も笑う、直径3.5センチの巨大グリップパター(=写真)。
これを使うと、「押し出したり、引っ掛けたり」といった余計な動きがなくなり、スムーズに振れるようになった。
同時にアドレス位置も、これまでよりパターヘッド2個分、遠く構えるように変えたら、「いっそう、手が使いづらくなってパンチが入らなくなった。肩だけを動かしてラインに乗せるような、そんなストロークができるようになったんですよ」
これまでは「手前で止めるつもりで、2メートル以上もオーバーしていた」ショートパットにも、不安が減った。

この日、7番から奪った3連続バーディは、いずれも苦手だった1メートル前後の距離を沈めたもの。
前日の29と、この日の27パットは、「今季初めての1ラウンド30パット内」と胸を張った小山内。
「パットはアドレスが大事だってこと、気が付くのが、10試合くらい遅すぎたね」とその点には、後悔しきりだが、パッティングの復調で、いきなり5打差4位タイのV圏浮上。
3年ぶりの優勝で、失った時間を、一挙に取り戻したい。

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