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カシオワールドオープン 2002

「今週は優勝しかない。…それに対する最大限の準備は、できたかな」現在、賞金ランク2位の佐藤信人、逆転賞金王への最後のチャンス

前日火曜日、賞金ランクトップの谷口徹が体調不良を理由に、今大会の欠場を決めた。
「少なくとも、今週、谷口さんの上積みはないとわかって、余計に、自分が頑張るしかない、と思いましたね」と気合いを入れたのは佐藤信人だ。

獲得賞金1億4544万341円(海外獲得賞金含む)で、谷口とは1516万372円差のランク2位。だが、佐藤は、米ツアーの出場権をかけた最終予選会のため来週月曜日には渡米する予定で、これが自身にとっての最終戦となる。
逆転・賞金王の可能性をつかむには、今週、優勝するしか手はない。
「最後のチャンス。とにかく、やるしかない。それに対する、最低限の準備はできたかな…」

この日のプロアマ戦でコーチの井上透さんが6ホールついてチェックした限りでは、ショットに関しては、ほぼ問題なし。
「バックスイングで、腕をあまり突っ張り過ぎないイメージで。オーバースイングじゃないか?と感じるくらい緩みを持たせて振ることで、良い感じで打てるようになってきました」と、納得顔だ。

次週の予選会を見越して、米ツアー規格適合のものに持ち替えたドライバーも、懸念したほど飛距離は落ちず、安定したショットを披露した佐藤。
「パッティングもまずまずです。…あとはベストを尽くすだけです」
本番にむけ、静かな闘志を燃やした。

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