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マンシングウェアオープンKSBカップ 2002
< 上位選手のコメント&トピックス > 「V争いより怖いもの」
右ドッグレッグで落としどころが狭い15番パー5での、初日2日目のダボはあるが、ボギーは、いまのところなし。
「今日も安全すぎるくらい、安全なゴルフをした」
ピンチはパットで上手にしのぎ、3つ伸ばして、通算9アンダーの単独2位。
先週に引き続き、再び、優勝のチャンスを迎えている。
もう、ここまで来たら、久保谷にプレッシャーはない。
「僕は、V争いより、予選ラウンドに緊張するタイプだから」
予選落ちして、一銭も、自宅に持ち帰れないことのほうが、久保谷には、怖いのだという。
「先週も、最終日はノンプレッシャー。だって、優勝争いできている時点で、かなりたくさんのお金を稼げているということでしょう? まして、プレーオフに残れたということは、2位以上は確実。あとは、どちらが上にいけるかだけ。気楽なものですよ」
大変な強心臓の持ち主だが、久保谷にとっては、「プロならそれが、普通の感覚」と言い切る。
ツアーで戦う選手ならば、賞金を手に入れてこそ。
たった1円の金にもこだわって戦うのがツアー選手であり、優勝争いなどは、プレッシャーを感じるものではなく、楽しむもの。
「むしろ、優勝争いなんかでそうたびたび痺れているようでは、勝てるわけがない。ジャンボさんや晋呉が、あんなにたくさん勝てるのも、きっと、常にその状況を楽しめているからだと思う」。
予選カットラインのせめぎあいをクリアできたら、「あとはもう気持ちよく、プレーができる」と久保谷。
「残り2日は、なんとなく、良いゴルフができるような気がしてくるんですよね」
そんな心境になれるのも、好調の片山を破っての5年ぶりの優勝が、久保谷に大きな自信を与えたからこそ。
前日2日目に、久保谷と同じ組でまわった手嶋も「久保谷のこれまでのゴルフと全然違う。うんと安定していて、ビックリした」と話している。
勢いに乗ると、手がつけられなくなるタイプなだけに、今年はまだまだ、勝ちつづけるかもしれない。