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日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 2002

「自信、ではなく、不安が消えた」

 単独首位の久保谷健一
 「今年すでに2勝したことで、自信が出たわけじゃなく、不安がなくなったんです。以前は、予選通過にプレッシャーを感じたり、ラフに入れたら、パーは取れないとか、アプローチはOKくらい寄せないとだめ、とか、悪いほうに思い込んで、自分に余計なプレッシャーをかけながら、プレーをしていました。
 でも、2勝してからは、ラフに入れても、アプローチ、パットがまだ残っている、と考えられるようになり、アプローチも、3、4メートルくらいに寄せられたら、パターで入れられる、といったふうに、余裕ができてきたんですね。
 ショットも、自信があるから曲がらない、のではなく、不安が減って、「あのあたりに飛べば、大丈夫」というふうに思えるから、真っ直ぐ行くようになった。
 ちょっとの曲がりが、全然許せるようになったんですね。

 僕は、単独首位から、勝ったことがないんですよ。
 逃げるゴルフ、というより、明日は少しでもスコアを伸ばすゴルフを。
 そして、早く流れを作ること。
 流れが悪いときは、どんなに取りにいっても、逆にどんなに待っても、バーディは来ない。流れが良いときは、勝手にバーディがくるものなんです。
 明日は、そういうゴルフを目指します。
 優勝は…今年はもう2回しているから、いいかな。自分としては、いまはおなかがいっぱいなんです。
 変なプレッシャーはかけずに、明日は伸び伸びと、ゴルフがしたい。そういうふうにプレーしたときのほうが、よっぽど、良い結果が出るんですよ。
 佐藤さん、凄いですからね。アイアンショットから、カップを狙ってきますから。今日も、5、6回、カップをなめたシーンを見ました。あの人のアイアンは完成されている。僕には、とてもあんなショットはできないですから…」

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