Tournament article
サン・クロレラ クラシック 2002
「1、2回はやっつけたかな…(笑)」
ペーニャが、オールアメリカンのメンバーとして活躍したアリゾナ州立時代。2つ下には、当時NO.1のフィル・ミケルソン、さらに3つ下には、デビッド・デュバルと、まさに、強豪ひしめくころ。
特に、ミケルソンがいたアリゾナ州立大学と、ペーニャのアリゾナ大学とは、いちばんのライバル関係にあった。
当時を振り返って、ペーニャは言う。
「フィルとは、数え切れないほど争った。そうだねえ…そのうち、何回かは、やっつけたこともあったかな(笑)。…もっとも、正確な回数は、忘れてしまったけれどもね」
ペーニャの究極の夢は、もちろん、米ツアー。あのときのライバルたちと、もう一度、同じ舞台で戦うことだ。
今や、世界のトップを張る彼らには、かなり遅れは取っているが、「先ずは、目の前にあることを、片付けていかないと」と、今年参戦4年目を迎える日本ツアーでの初Vを第1の目標に、右手の痛みもこらえて、なりふり構わず頑張ってきた。
来月13日時点で、賞金ランク10位内の希望者上位3人には、米ツアーの最終予選の、挑戦権が与えられることになっている。
この初優勝で、ペーニャは同ランク8位まで浮上。
だが、現在ランクトップの佐藤や4位のウィルソン、5位の今野康晴らも、予選会への挑戦をほのめかしているだけに、今回の勝利だけで、満足しているわけにはいかない。「今年の初めから、それを目標に、やってきた。次の試合から、またしっかり稼いでいかないと」
ライバルたちとの再戦を夢見て…。ペーニャは次の活躍を、誓っていた。