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日本プロゴルフ選手権大会 2002

「だって、どきどきしちゃう」

 首位タイの小山内護

 「1日に、4つ5つの3パットは、覚悟しながらまわっている」というほど、いま、小山内は、パッティングが不調。
 1メートル以上残れば、「もう入らない気がする」。
 原因は、フォロースルーで、ついつい、右肩が、カップのほうへ向いてしまうこと。
 「そのせいで、引っ張りきれず、押し出してどんどん、オーバー。自分が狙った方向へ、打ててないんです…」
 最近は、普段より少し時間をかけて、キャディと、アドレスの向き、フェースの向き、ラインを入念にチェックしてから、打つようにしている。
 「距離感だけは、そんなに、不安がないので、今日は、ストロークをあんまり意識せずにやりました」
 イップス寸前の状態の中、この日2日目は、5番で、10メートル以上も残ったパットを決めてパーセーブするなど、ケガを、最小限にとどめられたことが、大きかった。
 予選を終えて、トップタイ。
 99年日本マッチプレー以来、3年ぶりのVチャンスだが、「まったく考えていない」という。
 「だって、勝つってそんなに簡単なことじゃない。最近、慣れてないから、ドキドキしちゃうしね(笑)」
 久々の美酒は「もっとV争いの経験を重ねてから」と、あくまで慎重な小山内だった。

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