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東建ホームメイトカップ 2003
3位タイの小山内護、99年以来の優勝を狙う
昨年中盤、1メートル以内のパットで突然、手が動かなくなった。試行錯誤の末に今年、小山内がたどり着いたのが、片山晋呉のパッティングスタイルだった。
注目したのは彼のルーティン。アドレスに入る前に、必ず背をそらし、空を見上げる点に、注目した。「あれはね、多分、肩甲骨を動きやすくするためにやっているんだと思ったんだ。そこにきっと、ヒントがある、ってね」
早速、片山の真似をしてやってみたら、効果てきめん。手の余分な動きがおさえられ、肩で距離感を出す感じで打てるようになった。「パンチもあまり入らなくなったし、何より、ヘッドの真ん中を意識しなくなった。ストロークの中にボールがある感じで、気持ちよく打てるんだ」
今年からより、腰のキレで打つように心がけているショットに、いまのところ、ほとんど不安は感じていない。「だから残るはパットだけだった。それが良くなってきているんだから、明日はとっても楽しみだね!」
最終日の敵は、プレッシャーだ。今週は、2003年ツアー開幕第1戦。「実は初日も、すごく緊張したんだ。これ以上、緊張しないように、やれたらいいな」
99年以来の優勝を狙う。