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サトウ食品NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2003

<その他の選手のトピックス>『子供が好きなの、まじで!』今大会97年のチャンピオン、細川和彦が快挙達成

16番パー5。「右バンカーでもいい。とにかくピン狙いでいく」と決めて打った、残 り246ヤードの第2打は、アゲンストの風に乗った。「これは・・・いいところに付く !」との確信とともに、グリーンを取り囲むギャラリーから沸き起こった大歓声。
「これが、入っちゃったよ!」ツアーでは22回目の20人目、今年に限っていえば5月 のフジ サンケイクラシック2日目の桑原克典以来、2人目のアルバトロス達成だ。
今大会97年のチャンピオンで、“夏男”の異名を取る細川も、例年になく気温が低い 日が続いた大会3日間はいまひとつ、元気が出なかった。
しかし、夏日がさし、ようやく“新潟”らしい天気を迎えた最終日に本領発揮。
「暑いときはね、だらけちゃいけないって気持ちになって、それでかえって集中でき るんだ。この試合は縁起もいいし、やっぱりね、なんてったって暑いのがいいよね !」。
16番は、もともとイーグル賞100万円(複数均等割り)がかかっていたホールだっ た。しかし、ホールインワンよりも難しいとされるアルバトロス達成には、イーグル 賞(増田伸洋と分け合って50万円)に加え、大会からご褒美の50万円と、そして何よ り細川を喜ばせる副賞が、贈られることになった。
佐藤食品工業の『サトウのごはん』100パックだ。
「ほんとうに!? 子供が好きなんだよ、まじで」と途端にパパの顔。
実は、この『サトウのごはん』は、細川が愛してやまない長男・和広君の大好物なの だ。これでおにぎりやお茶漬けをして食べるのが、和広君の最近のお気に入りだとい う。
「良いお土産になります!」と声を弾ませた細川。
「良いスコア、結果を残してそれを評価してもらうのが僕らの励み。これをきっかけ に、やるよ!今年は」弾みをつけて、ツアー後半戦に突入だ。
最終日の細川のアルバトロスのほか、今年の新潟は連日の快挙続きだ。
大会初日はジェリー・ノーキストが2番パー3(169ヤード、6アイアン)で、2日目に は佐々木久行が17番パー3(169ヤード)で、ホールインワンを達成。いずれもホー ルインワン賞の指定外ホールだったが主催者から、ご褒美の10万円とサトウのごはん 100パックが贈られた。
さらに3日目には、決勝ラウンドから該当ホールとなった17番パー3で、狩野又男さ ん(=写真)が7アイアンでホールインワン! 
しかしアマチュアの狩野さんは規定により、賞金100万円は受け取れず、最終日の表 彰式では、かわりにサトウのごはん100パックと、日本航空より『新潟→北海道の往 復航空券』が贈られた。アマながら快挙達成の狩野さんは、「それならいっそ、ここ でプロ宣言して賞金もらっちゃおうかな!?」と冗談をこぼして笑わせていた。

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