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日本プロゴルフマッチプレー選手権 2003

マッチプレー初挑戦組、谷原秀人と丸山大輔

今大会、初出場の選手は6人。中でも正真正銘の“マッチ初心者”が丸山だ。千葉県 立泉高校卒業後、 すぐに研修生になった丸山にとって「競技自体、経験がないんですよ」。そんな丸山 のために、練習仲 間の室田淳、宮瀬博文が練習ラウンドで仮の“マッチ戦”をやってくれた。結果は 「引き分け」で、お ぼろげにゲームの感覚がわかってきたものの、いざ本番は「どうなることか・・・。 も う、とにかく相手 にぶつかっていくしかない」経験したことのないゲーム方式には体当たりで挑むつも りの丸山にとって、幸いだったのは1回戦の相手 が同年代の平塚哲二だったこと。
「哲二とは普段から良く話をするし、やりやすい選手だと思う。とりあえずは打倒・ 哲二を目標にゲー ムを楽しみたい」。いずれも、今季初優勝が待たれる旬のプレーヤー。この2人の激 突には注目が集ま りそうだ(第12組平塚VS丸山、10時50分スタート)。
同じく、大会初出場の谷原秀人は、東北福祉大時代にアマチュア競技でのマッチプ レー経 験はあるものの、 「日本と名のつく大会では1回戦さえ突破したことがない。超・苦手なんですよ」と 顔をしかめる。
1対1のぶつかり合いになんとか自分のゴルフに集中しようとするのだが、「どうして も、相手を見てし まう」のが、これまでの敗因だった。「相手に先手を取られると焦るし、逆に、相手 がミスをしたらし たで“シメシメ”とか思っちゃって結局、自分も失敗しちゃうんです」と頭を掻い た。
とはいえ今回ばかりは、みすみす初戦で敗退するわけにはいかない理由がある。今大 会終了後の賞金ラ ンク上位10人のうち、希望する上位3人に米ツアーの最終予選会の出場資格が与えら れることになって いるからだ。将来のアメリカ進出をもくろむ谷原の順位は、現在ランク9位。今週の 成績 が、大きく左右され ることになる。
「希望としては、今週勝って優勝賞金3000万円!!・・・なんですけどねえ(笑)。 なにしろ苦手なゲームだし、と りあえずは1回戦突 破を目標に、黙々と階段を上がっていければ」。出場32人中、最年少選手という 利点も生かして、 頂点まで合計108ホールの長丁場を戦い抜くつもりだ。

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