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サントリーオープンゴルフトーナメント 2003
サントリーオープン2003 2日目連日の残暑も「スコアが良いと気にならない」と藤田寛之
ホールアウト後、同組の横田真一が絶賛した。「こんなうまい選手、見たことない! 藤田さんのゴルフ、信じられないくらい完璧っすよ!」。本来ならば、その横田が藤 田の“先生役”だった。横田のパッティング技術に一目置いている藤田は、悩みがあ るごとに足を運んで教えを請うていた。
しかし、通算6オーバーで予選落ちしてしまった“先生”は、この日ばかりは「俺の ほうが、たくさんのことを教えられましたよ」と、すっかり立場が逆転していた。
この日フェアウェーを外したホールは2回だけ。ノーボギーの66でまわって通算9アン ダーのラウンドに、「どのショットもぴたぴたとピンにつくんです。先週のマッチプ レーでホールインワンしたのもうなずける。あの調子だと、今週も(ホールインワン を)やっちゃうんじゃないですか?!」(横田)。
この賞賛の嵐には、藤田も照れ笑いを浮かべつつ、「・・・今日は昨日より良い内容。 ほとんど完璧なゴルフでした」。これほどに言い切れるラウンドには、連日の残暑も 気にならない。「確かに今日も暑かったけど、スコアが良いと集中力が持続しますね !」満足顔で振り返った。
単独首位で迎える決勝ラウンド。警戒すべきは、「自分の欲」だ。「ちょっと内容が 良いと、『高い球を打ってみよう』とか、プレー中にいろいろ試してみたくなっちゃう。それを我慢して、残り2日は自分の低い球筋を貫いて戦い抜ければ」。ライバル は自分。己に厳しく今季2勝目、ツアー通算4勝目を狙う。