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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2003
ブリヂストンオープン2003 3日目第3ラウンドは、丸山大輔とポール・シーハンが首位タイ
首位タイでスタートしたこの日3日目は、専属キャディの保科隆さんとひとつキー ワードを決めてラウンドした。
「とにかく普通に。普段どおりのゴルフをすること」。
8月のサン・クロレラクラシック。首位タイで迎えた最終日は、これまでに経験した こともないようなシビレに襲われた。
「まったく、自分のゴルフをさせてもらえず」最終ホールのボギーでプレーオフにも つれこんで敗退。
「・・・もう立ち直れないんじゃないかってくらい、あれはほんとう に悔しい思いをしたから」あのときの
反省は、いまも心に生きている。
先週の日本オープンでも、最終日、最終組でのラウンドだった。何度も優勝争いを経 験するうちに、「平常心でいられる時間が多くなってきた」と、その雰囲気に慣れて きたことも大きい。これまでは、3日目に崩れることも多かったが、今週は鬼門の土 曜日を乗り切って3日連続の首位タイをキープ。
最終18番は、4メートルのバーディパットを外して単独トップに抜け出すチャンスを 逃しても、「ひとりで1位も寂しいから、ちょうどいい。単独だと、明日守りに入っ ちゃうかもしれないし」と、笑顔で答える余裕もある。
地元・千葉県の浦安市に住んでいる。今週はコースまで、車で40分の自宅通勤。家に 帰れば、ポメラニアン2匹とパピヨン1匹の愛犬が、尻尾を振って出迎えてくれる。毎 日の生活の延長で、リラックスして試合にのぞめている今週こそ、絶好のチャンス。
最終日のティオフは9時50分。「犬と一緒に、いつもよりゆっくり寝て来ます」。最 後まで“普段どおり”を貫けば、ツアー初優勝もきっと自然に転がりこんでくる。