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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2003

丸山大輔が2週連続の優勝争い

予選2日間は、いつも“口撃”を食らっている尾崎健夫とのラウンドだった。特別、 飛ばすわけでもなく、派手さはないが、とにかくきっちりとフェアウェーをキープし て、こつこつとスコアを重ねるのが丸山のプレースタイル。性格もいたって、穏やか だ。いつもニコニコと笑みを浮かべて、ほとんど熱くなることがない。
そんな丸山を評して、「ジミー(地味)丸山」と名づけたのも健夫だった。そのあだ 名がいまやツアーに定着しつつあり、これを払拭するには「とにかく、早く優勝する しかない」とまで思いつめていた丸山だった。
その健夫の口を封じる機会が、この日2日目、思いがけなくやってきた。
初日に続いてアイアンショットが冴えに冴え、飛ばし屋の健夫に飛距離こそ置いてい かれたものの、後ろから次々とピンに絡めて、バーディを奪ったのだ。
そのたびに、健夫からさかんに愚痴がこぼれ出る。
「おまえのあとから打つと、やんなっちゃう」「飛ばしている自分が、あほらしく感 じるよ・・・」
「・・・ジェットさん、そうやって結局、ホールアウト後までぼやいてて。かなり、気 持ちよかったです」(丸山)。
通算12アンダーまでスコアを伸ばして藤田と並んでトップタイ。先週の日本オープン から2週連続のV争いだ。「もしこのまま優勝できたら? ・・・もちろん、最終日の18 番で、派手なガッツポーズを決めてみせます」。ツアー初Vで、不名誉なあだ名を取 り消すことができるか。

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