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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2003

袖ヶ浦の高麗グリーンも苦にならない、アジア各地で鍛えた丸山大輔が首位タイ

今大会初出場だ。会場の袖ヶ浦も、前日水曜日はひどい雨でラウンドできず、火曜日 に18ホールをプレ ーしただけ。ほとんど「手さぐり」状態の中、多くの選手が苦手とする目の強い高麗 グリーンをものと もせず、ノーボギーの65でまわってこられたのは、アジア各地で鍛えてきたたまもの だった。

プロ転向後、8年たっても芽が出ず、2部ツアーのチャレンジツアーを転戦する日々 に、「このままで は、オレの人生、これで終わりかも…」。転機のきっかけをつかみたくて、29歳のと き、アジアンPGA ツアーに挑戦した。その開催コースは、やはり目の強いグリーンが多かったのだ。

「とにかく、思い切ってヒットしていかないと1メートルの距離さえ届かない」そん なグリーンを数多 く経験していくうちに、だんだん苦ではなくなった。そして2000年の『台湾PGA』で は、2位と6打差つ けて圧勝。その会場は「袖ヶ浦の比じゃなかった。世界一、といってもいいほど、強 烈に目が強いグリ ーンでした」と振り返る。

「あれに比べたら、日本ツアーはどの試合だって“高速グリーン”ですよねえ (笑)」。
今シーズンは、そんな下積み時代の努力がようやく花開いた年といえるだろう。今年 これまで23試合フ ル参戦で、トップ10入り8回。賞金ランクは9位につける。
あと、足りないのは優勝の二文字だけだ。

「何度も上位でやっているうちに、プレッシャーも感じなくなってきたし、みんな も、必ずチャンスは 来る、と言ってくれる。僕もなんとか年内には、と思ってます」。今週こそ、念願か なうか。

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