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つるやオープンゴルフトーナメント 2003

『苦しみを乗り越えた末の優勝は格別です』怪我の一掃が宮瀬博文の勝利を呼びこんだ

一昨年前は腰痛で1年を棒に振り、昨年は右ひざ痛。「他にもっと怪我で苦しんでいる人がたくさんいて、僕なんかまだマシなほうだけど・・・。
でも怪我を乗り越えた末の優勝は、格別なものがある」と宮瀬。

昨年の夏、激痛が走った右ひざは、詳しい検査で半月版の損傷との診断を受けた。シーズン途中ではあったが、その時点でそこそこ満足のいく成績が収められていたこともあり、9月に手術に踏み切った。
「今のうちに完治させておけば、リハビリのオフにならずに済む、と考えたんです」作戦が当たった。
幸い手術は、内視鏡で骨のカケラを取り除くという比較的簡単な方法で終わり、わずか一ヶ月で戦線復帰した。はじめは膝をひきずるようにして歩いていたが、それもすぐに違和感がなくなった。
ゲームの中で徐々に慣らしていく方法を取り、シーズン終盤にはすっかり回復していた。その甲斐あってこのオフは、ゴルフの調整だけに専念できた。「わずか開幕2戦目の優勝、ほんっとに嬉しいよ」苦しんできたからこそ、喜びも大きかった。
デビュー以来、いつも何かしら故障を抱えながらの戦いだった。何の不安もなくシーズンを迎えられたのは、今年がはじめてだった。「おかげで今週、思い切ったゴルフができた」2日目には、62の大爆発でコースレコードも更新している。
「今年はこの5勝目にとどまらず6勝、7勝と勝ち星を積み重ねたい。そしていずれは海外にもでてみたい」怪我の一掃が、でっかい夢を連れてきた。

写真=練習仲間の先輩、室田淳がゲーム終了まで見守ってくれ、「おめでとう!」と祝福。加瀬秀樹からも電話で『おめでとう』のメッセージを受け、宮瀬は感激。

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