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東建ホームメイトカップ 2004

「さわやかなプレーで、ツアーのトータルイメージアップを図る」2004年度の選手会長・手嶋多一

いよいよ、2004年のジャパンゴルフツアーの幕が上がる。その第1戦『東建ホームメ イトカップ』は、今年も三重県の東建多度カントリークラブ・名古屋で熱戦の火蓋が切られる。
この日、開幕を待ちわびたツアープレーヤーたちが、芝の感触を確かめた。
今年度の選手会長・手嶋多一も、インコースの 9ホールを下見した。
その手嶋に、今大会のツアーディレクターを務めるJGTO競技運営ディレクター・小山 和顕が、会場の印象や、今年の目標、選手会長としてのツアーの展望などを直撃した。

小山「いよいよ2004年の開幕戦を迎えることとなりましたが、手嶋選手は今どんな心境ですか?」
手嶋「やっぱり開幕戦は不安ですね。緊張するし、いったいどういう結果になるだろう、って毎年ドキドキして初日を迎えます。特に今週が1年を占う意味でいっそう気も引き締まりますね」
小山「昨年は、宮瀬選手が開幕間もない時期に2勝をあげましたが、やはり早い時期に2勝もすると、選手のみなさんは気分的にかなり楽になりますよね」
手嶋「ああ、いいですよねえ。シーズンの早い時期の優勝は勢いがつくし、理想的なパターンです」小山「ところで、手嶋さんは今年のオフはどんなふうに過ごしたのですか?」
手嶋「僕は自宅が福岡なのですが、オフはいつも近くの熊本県のコースで練習するんですよ」
小山「今年は海外の試合には出なかったのですね」
手嶋「そうですね、今年は国内にとどまって地道に調整しようと思ったんです」
小山「少し、体重を絞られましたか?」
手嶋「分かりますか?…減量したんですが、思ったより多く減って4キロも減ってしまったんですよ。これじゃちょっとやせすぎで、パワー不足かなと…(苦笑)今ちょっと後悔してます」
小山「ダイエットはどんな方法を?」
手嶋「僕はまず、トレーニングである程度筋肉量を増やしてから、その次に食事などを制限して減らします」
小山「今年の会場の印象はいかがですか」
手嶋「フェアウェーが昨年よりかなり狭く感じましたね」
小山「おっしゃるとおり、確かにフェアウェー幅は昨年より狭まっています。…いや実際ヤーデージとしてはあまり数字は変わってないのですが、去年はハザードを囲うようにフェアウェーをセッティングしていたんです。でも、今年からハザードの内側にセッティングしたことで、全体的に狭まった印象をもたれる選手が多いのではないかと思います。

あと、部分的に4番パーのティグラウンドを40ヤード後ろに下げて545ヤードと長いパー5にしたり、13番ホールのグリーン面に改造を加えたりしています。
手嶋「4番のティグラウンドが40ヤードも下がるということは、ティショットで左サイドにあったバンカーが、けっこう気になってきますよね」
小山「そうなんですよ。距離も長くなったし今年4番の難易度はかなり上がると思います」
手嶋「ティショットでフェアウェーをキープしないと、今年はかなり厳しそ うですね。グリーンも相当速く仕上がっているし、しかもアンジュレーションがあるので、ピン上からのパッティングは気を抜くとどこまでも転がっていってしまいそうな感じ。これはシビアだな、というホールが、ハーフだけでもけっこうありました。でも、コースの仕上がりは相変わらず素晴らしいですね。まだ、ラフが生え揃っていないこの時期なのにコース管理のみなさんの努力はかなりのものなのだろうと感じました」
小山「はい、ほんとうに、いろいろとご協力いただいて助かっています。僕たちJGTOのスタッフもよりよいコースセッティング目指してこれからも頑張っていきたいですね」
手嶋「日本の経済状況も、あまり良くない中でこうして大会を開催してくださる主催者のみなさんには本当に感謝したいです。女子ツアーでは藍ちゃんが大活躍で、盛り上がっていますが僕ら男子ツアーも負けないようにしないと。また、常にさわやかな印象を心がけ、ツアーのトータルイメージをアップしていきたいと思っています」
小山「手嶋さんは今年の新・選手会長。ツアーを引っ張っていってくれることを期待しています」
手嶋「はい!(笑)及ばずながら、自分なりに精一杯努力したいと思っています」
小山「あと手嶋さん個人の目標も、ぜひお聞きしておきたいですね」
手嶋「僕はいままでのデータだと、好調な時期が1年交代に来る感じなんですよ。だから、去年良かった分(賞金ランク5位)、今年はあまりよくないのかも、と懸念しているのですが、過去のデータなんてものともせず、今年は2勝くらいあげてみたいですね」
小山「2勝といわず、3勝、4勝、といってください」
手嶋「(苦笑して)4勝…はまず無理だと思いますが、目標は高いほうがいいので、ぜひ、目指してみたいとは思います!ツアーともども応援のほうよろしくお願いします!」

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