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〜全英への道〜 ミズノオープン 2004
プロ16年目のベテラン原田三夫、2日間ノーボギーの逆転で復活V
6月の梅雨の時期、大会初日は天候に恵まれたものの、気温30度を越す中でのラウンドとなった。そんな中、8バーディ、ノーボギーで単独首位に立ったのは、プロ18年目のベテラン小嶋光康(41才)。 インスタートの小嶋は12番のPar3でバーディを奪うと続く13番そして17番、18番でバーディを沈め手堅く前半を4バーディ、ノーボギーの32で折り返えすと、続くアウトコースでもやはり2番のPar3でバーディパットを沈めると5番、7番、8番でもバーディをキッチリと沈め。ノーボギーラウンド64のトータル8アンダーで単独トップに立った。この日の小嶋は4つのPar3ホールですべてバーディを決めるなどアイアンショットが冴え渡り、完璧なゴルフでのラウンドとなった。
腰の調子が良いのでゴルフをするのが楽しみです。自分としてはベストのプレーがその時に出すことが出来たらいいなって思います。体調が良くなったのでゴルフの内容自体もシード権を維持していた時とあまり変わらないくらい良くなっています。』と嬉しそうに語った。
この日予選カットが行われ2アンダー、70ストロークまでのツアープレーヤー61名が翌日最終日の決勝ラウンドへ進出した。そして迎えた最終日、この日は正午前から梅雨らしく雨が降り始めた。昨日とは雨の影響によるグリーンコンディションが変わった最終日、今までのゴルフの経験が大きく影響する展開となった。前日トップの小嶋は経験不足くる緊張からかなかなか昨日のようなバーディを決められない展開が続く中、5番でようやくバーディを奪うものの8番でボギーそして続く9番ではダブルボギーと後退。
そんな中、初日4バーディ、1イーグル、ノーボギーの66で4位タイにつけていた原田三夫が、最終日のこの日も前半の4番、5番、7番で着実にバーディを沈め、後半の13番からは3連続バーディとこの時点で2位に4打差をつけ引き離す。結局、この日66のトータル12アンダーでプレーした原田は、今大会2日間ノーボギーという安定したゴルフで逆転優勝を飾った。
原田は97年のつるやオープンであの丸山茂樹に4打差をつけ優勝を飾った経験もあり、その年から5年連続でシード権を獲得した。しかし、腰痛、肩痛、パットの不調から02年の賞金ランクで81位と昨年のシード権を逃し、ファイナルQTからの出場となったが主だった成績も無くシード落ち。昨年のQTではファイナルQTで予選落ちを喫しツアーメンバーから外れてしまった。
『3日前くらいから急に痛かった腰が治って今週とても楽しくプレーができました。ショットも安定してフェアウエイやグリーンをほとんど外さなかったです。この事が2日間ノーボギーにつながったと思います。ホールアウトしてボードを見るまでは自分の位置は分かりませんでした。あまり先を見ず、まずは一つバーディ、そして取れたらもう一つバーディというように一つ一つ目の前のプレーに集中してやりました。』
昨年のファイナルQTで予選落ちをしている原田は、次週の日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップの出場資格を持たなかったが、この優勝で出場権を獲得。
『えっ!?ツアー選手権出れるんですか?ほんまに?ツアー選手権ではあまり大きな事を言えませんが、今は腰の調子が良いのでゴルフをするのが楽しみです。自分としてはベストのプレーがその時に出すことが出来たらいいなって思います。体調が良くなったのでゴルフの内容自体もシード権を維持していた時とあまり変わらないくらい良くなっています。』と嬉しそうに語った。