Tournament article
カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2004
デービッド・スメイルが、単独首位浮上
今週はお隣の国、オーストラリアでナショナルオープンが開催されているが、「僕は、日本ツアーを主戦場としている選手だから」と、その足で日本に舞い戻ってきた。
「昨日の朝は起きるのがつらかったりして。さすがに少し疲れていますね…」と時差ぼけに眉毛をしかめつつ、得意の風を味方につけて、単独首位浮上。
身長195センチ。シード選手の中でいちばんの長身ながら、ウリは正確無比なショットにある。
そしてそれは、この日3日目のような強風が吹き荒れた日にこそ、ますます発揮される。
「…ニュージーランドは、もっともっと、強い風が吹きますからね」。
8番で、ピン奥4メートル。10番でピン10センチにつけると、11番で5メートル、12番パー3で1メートルに乗せて3連続バーディ。
故郷で鍛え抜かれたコントロールショットが、次々とピンに絡んだ。
2002年のこの大会のチャンピオン。
「…いちど勝つと、そのコースが大好きになりますからね」。
ここいぶすきの攻略法はお手のものだ。
さて、ホールアウトして共同記者会見を終えたスメイルは、口では「疲れた」といいながら、日も暮れかけた練習場に即行、足を向けた。
この日のいぶすきは冷え込みもきつく、旅疲れの身体には相当こたえるはずだが、「僕はゴルフバカだからねぇ…」。
そのとき浮かべた、いつもの柔らかな笑みとは裏腹に、勝つ気満々。
相性の良さも味方につけて、スメイルが大会2度目、ツアー通算3勝目を狙っていく。