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日本プロゴルフ選手権 2004

5アンダー4位タイの横尾要

"前半の12番で2メートル、13番では下り5メートルをど真ん中から決めた。14番では3 メートルの下りフックを沈めて、3連続バーディ。同じ組のジャンボ尾崎が、思わず ぼやく。
「カナメ・・・おまえボコボコだなあ!」。
パッティングも、ショットも絶好調。「自信あります」久しぶりに強気のコメントが 飛び出した。
プロNO.1を決める今大会、初出場を果たしたのは初シード入りした翌年の96年だっ た。このときも予選2日間はジャンボと同じ組。
当時、全盛期。その週、ジャンボが打ったボギーは最終日にOBを打った3番ホールの1 個だけだった。圧倒的な強さで、2位の丸山茂樹と8打差つける通算18アンダーをマー クして、大会6度目の優勝を飾ったのだった。
対して、最終ホールで第2打を池に入れて9位に終わった横尾は、ジャンボの横綱ゴル フを目の当たりにして「とにかく、強烈な印象を受けたもんです」と、振り返る。
あれから8年。この日の第1ラウンドは、そのジャンボに9打差つけるボギーなしの5アンダー、4位タ イスタート。
大会初日が荒天のため中止となった今年は、最終日の16日(日)に、第3と最終ラウ ンドの36ホールをプレーする予定だ。1日2ラウンドは昨年までの4年間、戦ってきた 米ツアーで何度も経験済み。
「そのくらいで疲れた、なんて言ってたらプロなんてやってられない」。過酷な条件 もクールに受け止める横尾が、あの日のジャンボになりかわってプロNO.1の座につ くか—。"

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