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〜全英への道〜 ミズノオープンゴルフトーナメント 2005

今年、全英オープン伝統のクラレットジャグはニューヒーロー、クリス・キャンベルの手に

全英オープンの勝利者に贈られる優勝カップを、“クラレットジャグ”と呼ぶ。
赤ぶどう酒用の水差しをかたどったこのカップは、その昔イギリスで行われたゴルフ競技会でチャンピオンの栄誉を称えるため、銀製の赤ぶどう酒用のジョッキを贈ったのが、原型といわれている。

これと同じ型の“クラレットジャグ”が、この『〜全英への道〜ミズノオープン』に寄贈されたのは、いまから4年前のことだ。
それは今大会が93年から始まった日本予選を通じて、これまで数多くの日本人選手を世界最古のメジャー舞台へと送り込んできたことへの功績が、高く評価されたあかしだった。

それ以来、英国ゴルフ協会のロイヤルアンドエインシェントゴルフクラブ(R&A)の方々がはるばる海を越えて、今大会会場へと毎年、このジャグを届けてくださるのが、ならわしとなった。

昨年に引き続き、今年もクラレットジャグを携えて来日してくださったのは、R&A実行委員のリチャード・マッカート氏(=写真下、左)だ。

この日26日の最終日、JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部のクラブハウスで、今大会会長の水野正人氏(=写真上左、下右、ミズノ㈱代表取締役社長)の手に、伝統のカップを託されたマッカート氏はインタビューの席上で、こう語った。

「昨年、ロイヤルトルーンで優勝したトッド・ハミルトン選手は、長く日本でプレーしていた選手です。彼の活躍で分かったように、日本人選手にもチャンスは必ずある。それはジ・オープンの歴史も証明していることです。いつか“クラレットジャグ”に、日本人選手の名前が刻まれる日が来ることを、われわれは心より祈っているのです」。

ハミルトンもまた、今大会2003年のチャンピオンだった。全英オープンと同じ型のクラレット・ジャグを受け取った。
その1年後。
ゴルフの故郷・スコットランドでオリジナルのジャグを手に入れた。

今年、マッカート氏から水野社長へ託されたジャグはニューヒーローのキャンベルの手に渡った。
こうして、伝統は受け継がれていく。
今年もまたこの大会を通じて、たくさんのジャパンゴルフツアープレーヤーたちが世界最古のメジャーに挑戦する。
今年の会場は、セントアンドリュース。
“ゴルフの聖地”でもがき苦しみながらも選手達は、栄光へと続く道を目指し、懸命に歩いていく。

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