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アンダーアーマーKBCオーガスタゴルフトーナメント 2005

細川和彦が、単独首位

先週の世界ゴルフ選手権NECインビテーショナルで、4日間の平均パット数1位になった。「俺って、意外とパットうまいんじゃない」と自信をつける一方で、成績は65位タイとふるわなかった。
「ギャフン、と言わされた。このままではとてもかなわない、と思い知らされた」。
中でもいちばんつらかったのが、飛距離の差だ。
練習ラウンドでまわった丸山茂樹が、こぼしていたのもそのことだった。
選手によっては、50ヤード以上も置いていかれる。
「下手すれば、5番手も違うことがある。飛ばないと、勝負にならない」。
それでもツアー3勝をあげている丸山のように、その差を埋める何かを、自分もできるだけ早く見つけるべきと感じた。

そのヒントをつかもうと、会場のファイアストーンCCを探して歩いた。
世界ランカーたちのキャディバッグも、遠慮なく覗いて回った。
その中で改めて気づかされたのは、多くの選手がドライバーのシャフトを思いのほか軽くセッティングしていたことだった。

丸山は、65グラム。その週、平均360ヤード飛ばしてドライビングディスタンス1位のスチュワート・アップルビーにいたっては、さらに軽量の58グラムだった。
「軽いシャフトで早く振ることで、飛距離を稼いでいる」。
それを痛感した細川も、さっそくメーカーに頼んで70グラムのシャフトに替えてもらった。

その新しいドライバーでの、帰国第1戦。
効果はてきめんだった。
時差ボケで、力の抜けた体とニュークラブがうまい具合にマッチして、これまでより10ヤードは飛んでいる。
「その分、楽にゴルフができる」と64の7アンダー単独首位発進。

10年前に初優勝をあげたのが、やはりこの大会だった。
今年は、海外遠征から帰国してすぐとハードスケジュールでの参戦だがこの調子でいけば、思い出の芥屋でのツアー通算8勝目が、何よりの米国土産となりそうだ。



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