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日本オープンゴルフ選手権競技 2005

額賀のほかに、W・J・リー、池田勇太・・・ローウェストアマは熾烈な争い

2打差2位タイにつけた額賀辰徳のほかにも、今年は注目のアマチュアが目白押しだ。
通算1アンダー8位タイにつけるウォン・ジョン・リーは、9月のアマチュア国際大会『ノムラカップ』で通算19アンダーの大差をつけて優勝し、日本ツアー初出場を果たした韓国系オーストラリア人(=写真上)。

本格的にゴルフを始めたのは2000年と遅まきながら、190センチ、95キロの巨漢から繰り出すショットは、ヘッドスピードは57メートル/秒。
プライベートなラウンドで、490ヤード飛ばした経験もあるという。

豪快な飛距離に目を見張るばかりだが、彼の凄さはただ、それだけに止まらないことだ。

予選2日間を同じ組でまわった丸山大輔が、「彼のゴルフはメジャー級」と、舌を巻いた。
「飛ぶだけじゃなくて、ショートゲームもめちゃくちゃうまいんです。どこにも隙がない。来年にも日本かアメリカでプロ転向するらしいけど、・・・ほんとうに恐ろしい存在ですよ」(丸山)。

本人も、「このコースはとっても難しいけれど、飛距離は武器になる」と、ニヤリ。

通算2オーバー19位タイの池田勇太(=写真下)は、千葉学芸高校3年生だった一昨年大会で、ローウェストアマを取った逸材だ。

「できるだけ早くプロでやりたい」と昨年の高校卒業を機に、ツアーの出場権を決めるファイナルQTまで駒を進めたが、その4日目に予選落ち。
活躍の場が狭まって、悩みに悩んだ末に東北福祉大でアマチュアを続けることを決めたのだが「大学に進んで良かったと思っている」と、いう。

先輩、後輩の上下関係に気を配ったり、チームとしての活動を続けるうちに、「人間関係の幅が広がった」という。
また星野英正や谷原秀人、宮里優作や谷口拓也らツアーで活躍する先輩たちを意識することで、明確な目標もできた。
「もっと頑張らないと、という気持ちが沸いてきた」。精神面の成長も著しく、2度目のタイトルを狙う。

彼らのほかにも、今年は総勢8人のアマチュアが、決勝ラウンドに進出した。
15歳の伊藤涼太の、大会史上最年少での予選通過は実現しなかったが、その代わりとばかりに元気に70回の記念大会を盛り上げる。

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