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アコムインターナショナル 2005

6位タイの白佳和「この試合しかない、そのくらいの気持ちでやる」

練習日に痛めた背中は、すっかり良くなった。ケガが直ったのと同時に、「自分の欠点が、分かった」。
これまでは、テイクバックが大きくなりすぎていた。
まだ痛みが残っていた大会初日は患部をかばってハーフトップ気味でスイングしていたら、かえってショットが安定した感じだった。

だから背中の痛みが去ってもそのスタイルを続行したら、風雨の中でも「ショットのコントロールができて、持ちこたえることができた」という。

「ショットは、今年いちばん良い状態」。
思わぬケガの功名に、最終日への自信が高まる。

今大会のあと、チャレンジトーナメントと昨年のファイナルQTで構成されるツアーの出場優先順位のリランキングが行われる。
ここで決まった順位は、シーズン終了まで適用される。

現在、白のリランキング順位は12位。
予選会組の選手たちには、これからビッグトーナメントが続くツアー後半戦は出場できる大会が限られてくるだけに、今週できるだけ上位に入って稼いでおきたいところだ。

しかも、この大会で5位内に入れば規定により、まだ出場が決まっていない次のコカ・コーラ東海クラシックの出場権もおのずと手に入る。
「それに5位に入れば、シード権も見えてくるし良いことばかり。明日は『この試合しかない』そのくらいの気持ちでやりたい」。

通算10アンダー6位タイから、さらなる上位進出をねらう。

白佳和(はくよしかず)
1978年11月15日生まれの26歳。岡山県出身。身長178センチ、体重85キロ。
15歳のとき、シングルプレーヤーの父・憲澤さんのてほどきでゴルフを覚えた。
高校時代はゴルフ部がなかったため、「3本だけクラブを持って、毎日練習場に通った」という。
トレーニングも、「ひとりでは、続かないから」と、野球部の監督に相談し、ランニングに混ぜてもらうなどして、体力をつけた。
2000年にプロテストに合格。家族は今年結婚したばかりの成華さん。



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