Tournament article
ゴルフ日本シリーズJTカップ 2005
今野康晴と深堀圭一郎が熾烈な賞金レース
ランク2位のS・K・ホ(※)と、同3位の深堀圭一郎との差は180万2331円。
同4位の今野康晴との差は300万4515円と、いずれも僅差だ。
その2人が揃って上位に顔を見せた。
逆転・2位の座をかけて、最終日まで熾烈な争いが繰り広げられることになった。
今野は、この日3日目にボギーなしの7アンダーでまわり、通算8アンダー単独首位に浮上して、「賞金王はもうだめだけど・・・。目標は1億円の突破」。
夢実現には今週の優勝しかないが、「プロであるからには、そこを狙ってみたい」と、意気込む。
2週前に、ポルトガルで行われたワールドカップに挑戦。谷口拓也とペアを組んで15位に終わったものの、大きな自信を持ち帰った。
世界ランクで飛びぬけた選手が出ていたわけではないが、それでも米ツアーで活躍する選手たちとのプレーに「自分にも、良い勝負が出来る」という確信が沸いてきた。
この貴重な経験を今季最終戦にぶつけ、「最後、良い締めくくりにしたい」と話す。
一方の深堀も、絶好の位置で最終日を迎える。
通算5アンダーは、首位の今野と3打差の4位タイ。
体調は「7割程度の回復」。万全の状態とはとても言えないが、「足りない分は、気持ちで補う」と、執念を燃やす。
会場の東京よみうりカントリークラブは、自宅から車で40分の地元。普段以上に熱のこもった声援が多く「それに答えたい」という思いも人一倍だ。
「・・・しかも、これが今年最後ですからね。気の引き締まりもいつも以上。自己最高の(賞金ランク)2位を目指して。もうひと踏ん張りです」。
最後まで、歯を食いしばる。
(※・・・現在、賞金ランク2位のS・K・ホは、米ツアーのQスクール挑戦のため、今大会には出場していません)。