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マンシングウェアオープンKSBカップ 2005
ジャンボ尾崎「今日は完敗。夜は乾杯するか・・・」
14番は左の下り1.5メートルを入れた。15番は手前3メートル。16番では、ラフからのアプローチを1メートルに寄せて、良いパーセービングも見せた。18番も、しっかりと4メートルのバーディで締めくくった。
「パットは、だいぶ良くなってきた気もするが・・・まだまだ、納得するものじゃない。何が気にいらないって? ・・・すべてだよ!」。
ぼやきたくなるのも無理はない。
前日初日、ことごとくパッティングを決めて首位に躍り出た藤田に、この日もまた完璧なゴルフを見せ付けられた。
この日も、4〜5メートルのチャンスをしっかりモノにしてスコアを積み上げていく。
そのうち、相手のミスを期待している自分がいた。
「いつのまにか、藤田の不幸を願っていたよ」。
5番パー5で、藤田がティショットをOB。「よっしゃ!・・・と思った。やっとやってくれた、と」。その瞬間、ミスをした藤田を思わず抱きしめにいこうか、と思ったほどだ。
だが藤田は、そんなジャンボの願いを打ち砕いた。打ち直してフェアウェーからの第4打目を、1メートルにつけてパーで切り抜けてみせたのだ。
「OBから、OKパーだよ。あんなの、見たことない。もう勘弁してくれ、って感じだった。この2日間は藤田に完敗。しょうがないから、今日の夜は乾杯するしかないよ」。
ジョークで締めくくるしかなかった。
決勝1日目も、その藤田と同じ組。
「自分が追い込んで、というのを見せていければいいんだが・・・藤田の内容が良すぎるからね。どうなることか・・・」。
首を振り振り、引き上げた。