2004 アジア・ジャパン沖縄オープン 2005

田島創志「明日は気持ちだけで戦います」

この1年間の悔しさを、ぶつけている。
昨年、久光製薬KBCオーガスタで初優勝をあげたものの、その後すぐにスイング改造に踏み切った影響で、鳴かず飛ばず。
賞金ランキングによるシード権にも遠く及ばず103位で、2004年シーズンを終了した。

夏場以降はスイング改造も諦めて、以前のイメージに戻して戦っているが、あまりにも悪い時期が長すぎたために、いまもショットへの不安感は消えていない。

田島が低迷を続けている間、日本ツアーは外国人選手たちにすっかり制圧されたかっこうとなり、優勝数も日本人選手が14勝、外国人選手が15勝と負け越した。

この現象について田島なりに分析してみた結果、「日本人選手は外国人選手よりも、優勝への欲がなさすぎる」ことに思い至った。

「日本人選手は、お金を稼ぐことしか考えていない人が多いけれど外国人の多くはまず、勝つことしか考えていない。本当なら2位や3位だとものすごい悔しいはずなのに、その悔しさを表現する選手が、日本にはあまりに少なすぎるような気がするんです。そんなんじゃ、負けて当たり前でしょう」。

本当なら自分の調子さえ良ければ、果敢に勝負を挑んでいるはずだった。
しかしこの1年間の不調で、外国人選手たちの活躍ぶりを、自分も黙って指をくわえてみているしかなかった。
「そのストレスは、相当にたまっている」。

日本のツアーである限りはやはり、「他の国の選手には勝たせたくない、というのが本音でなければならないはず」。
激しい闘志をむき出しに、優勝だけを見つめてプレーするのがプロだと信じている。

「まだまだショットは本調子じゃないけど、明日は気持ちだけで戦います」。

みすみす、インドのシンに初優勝は渡さない。
この1年間のストレスは、5打差3位タイで迎える最終日にすべて吐き出すつもりだ。


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