開催コースの麻生飯塚ゴルフ倶楽部にほど近い、福岡県・田川市出身。地元を代表するプレーヤー、手嶋多一の今週の合言葉は「筑豊再生」だ。

それは、今大会のコンセプトでもある。
かつて産炭地として栄えたここ筑豊地区は、2003年夏の豪雨で大きな打撃を受けた。主催者は、「いまも懸命に復興に取り組む筑豊市民のみなさんの、起爆剤となる活気あるトーナメントに」との願いをこめている。

手嶋自身、昨夏の台風襲来時には実家が倒壊する被害に遭っているだけに、誰よりも地元の復興を願っている選手のひとりでもある。

今年は、自らのゴルフで大会を盛り上げるチャンス到来。

この日２日目は「ショットで無理をしないのが良かった。振ってるピンに対して、攻めるところと安全に行くところをしっかりと分けられた」とボギーなしの４バーディは納得のラウンド。

首位と２打差の４位タイに浮上して、「最終日も２打差か３打差の圏内にはいたい」と、闘志を燃やす。

• 手嶋 多一