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セガサミーカップゴルフトーナメント 2005
渡辺司「明日から、いち選手に戻ります」
しかも、この日2日目はスタートティには恩人の姿があった。
同社の里見治・代表取締役社長がスタートテントの奥で、じっと渡辺のティショットを見つめていたのだ。
「下手なゴルフはできない・・・」。
もちろん、予選落ちなどもってのほかだ。土・日に、ホストプレーヤーがコースにいないという失態は、絶対におかしたくない・・・。
幸い、長年携わってきただけに、コースのことは知り尽くしている。
「ひたすら、堅実なゴルフを心がけました。その中で、チャンスホールでピンに寄ってくれたらしっかりと決める」。
大事にやろうとするあまり、最終18番でレイアップした第2打をミスショットして池に打ち込んだのだけが痛いが、3バーディ1ボギーの70でまわって通算4アンダー、10位タイでの決勝ラウンド進出。
はじめの関門を突破できたら、いよいよ迎える決勝ラウンドはホストプレーヤーという重圧から解き放たれて、プレーに没頭したい。
「明日から、主催者側にたつのはやめます。いち選手に戻って、自分がゲームの筆頭になってやりたい」。
その姿勢こそ、スポンサーがいちばんに喜んでもらえることだと、分かっている。