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PRGR CUP (関西) 2005

最終戦に可能性を・・・好スタートを切った河井、久保、三好の目論み

賞金ランキング30位の河井、78位の久保超路、97位の三好正展がそれぞれ単独首位、2位タイと好スタートを切った。
共に、今週優勝しなければ、チャレンジトーナメントに出場選手が一番の目標としているランキング上位5名の夢が潰えてしまう追いこまれた状況で今週を迎えた。
しかし、3選手はそれぞれ違った目標を持って、明日の最終日を迎える。

単独首位に立った河井は、今週のプロアマの悪天候が影響し腰痛が発症。欠場も頭をよぎるような体調だったが7バーディ・ノーボギーの完璧なラウンドだった。
「体調が悪かったので、無理をせずにプレーしていたのが良かったんでしょうね。いつもの70%くらいの力で常にプレーしていました」と淡々と今日のプレーを振り返ったが、インタビューの後半に入ると熱い思いを表に出してきた。「実は来週の日本オープンの廣野で昔研修生をやっていたことがあるんです。今年の中部オープンで上位に入って出場権を得ました。なんとかこの流れを来週につなげて、廣野に帰りたいんです」と来週のメジャーへのステップにつなげたい気持ちだ。

これに対して久保は長期ビジョン派。「優勝を狙って出来るんだったら、チャレンジにいないですよ」とシーズン終盤にもかかわらず極めて冷静。「秋のQTに向けてテンションを下げるようなプレーだけはしたくない、QTへの良いきっかけにして、QTで来期の出場権を獲得して、来年なんとかシード権を獲得したい。そして3年後くらいまでにツアーで優勝したい」と今週を位置づけている。

そして三好は全力投球型。「狙うは優勝。優勝して来週に可能性を残したい」と熱くインタビューで語った。ところが3人の明日の目標は共に2桁アンダー。来週へのステップにしたい選手、将来への通過点ととらえる選手、優勝に向けて全力投球する選手、果たして1人しか手にすることが出来ない“優勝”という名誉を手にし、賞金ランキング上位5名争いに名乗りを上げるのは誰になるのだろうか?
  • 上段:久保超路(27)、下段:三好正展(28)期待の若手選手達

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