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三菱ダイヤモンドカップゴルフ 2006

鈴木亨「小さくなってしまったけれど」

1番ティのスタートコールが、おごそかに告げた。
「この日最終日が40回目の誕生日、鈴木亨!」。

いっせいに沸き起こったギャラリーの拍手に見送られ、ティショットを打った。
「40代、最初の日を最高の日にしたい」。
その思いをいっそう強くして出ていったのだが、「今日は、4日間でいちばんショットが悪い日」。

そのせいで、なかなかチャンスにつけることができない。
通算5アンダーのまま迎えた341ヤードの13番パー4では、ティショットをグリーン手前のラフに運び、ピンまで1メートルにつけながら、これを逃した。

40代最初の日、最高の日にできなかった悔いは残るが、この難コースで最後まで耐えてプレーできた充実感もある。

17番パー5では、残り24ヤードの第3打をチップインイーグル。
三菱ふそうトラック・バス提供のイーグル賞50万円を受け取って、「・・・プレゼントがちょっと小さくなってしまったけれど・・・まあいいよね!」と、晴れやかな笑顔を見せた鈴木。

「久しぶりにシンゴと回れて、いい緊張感の中でやれた。自分も4日間、こういう難しいゴルフ場でプレーができて、我慢しながら、自分のゴルフを続けることができた。40歳になって、少し成長できた気がする。昔の自分なら投げていた。・・・これからもっともっと頑張って、少しでもシンゴに近づければいい」。

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