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三菱ダイヤモンドカップゴルフ 2006

武藤俊憲「目標は2勝目と、全英オープン」

日本プロから始まった全英オープン日本予選は、先週までに対象6試合のうち2試合が終了。権利が得られる上位2人に“同級生”が名前を連ねた。

同ランク1位の近藤智弘と同2位の武藤俊憲はいずれもツアー初優勝で、初のメジャー舞台に一歩、大きく前進した。

先週のマンシングウェアオープンKSBカップで大逆転Vをあげた翌日の月曜日、武藤は意外な人物から電話をもらった。
そのとき、ちょうど車の運転中。ハンズフリーのスピーカーから聞こえてきたのは尊敬する大先輩の声だった。

「武藤くん? ぼく田中秀道だけど・・・」。
「え・・・ええっ!?」。

そのまま絶句してしまった武藤に「・・・この電話、武藤くんだよね??」と、改めて問われて我に返った。
「は、はいっ、そうです、武藤です」。
「優勝おめでとう。次も早めにね」。
「が、がんばりますっ!」。
緊張しきりで、祝福を受けたのだ。

武藤と同じ用具契約先ということもあり、デビュー当時から何かと気にかけてくれる田中は、たまたま米ツアーから一時帰国していたようだ。
「それでわざわざ電話してくださったようで、ほんと恐縮でした。電話では、次の2勝目の話題ばっかり。ひとつ勝ったからって、のんびりしているヒマはないって、ますます考えさせられました」という。

もちろん、初のメジャー舞台も視野に入れる。
「全英オープンはものすごい風が吹くそうだけど、僕の地元(群馬県)はそれに負けない風の名所。どこまで通用するか、ぜひ挑戦してみたい」。

勝った翌週も気を抜かず、夢の舞台を目指して歩く。

※全英オープン日本予選の対象試合は、日本プロゴルフ選手権大会からミズノオープンまでの6試合。
この獲得賞金を合わせた全英オープン日本予選ランキング上位2人に、今年ロイヤル・リバプールゴルフクラブで行われる全英オープンの出場権が与えられます。



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