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JCBクラシック仙台 2006
谷原秀人「地元を、盛り上げたい」
パッティングにだけ「やや難あり」で決勝ラウンドに崩れがちだが、その分「ショットは、絶好調。かみ合えば、相当良いスコアが出る。常に上位で戦えるのではないか、というくらい調子が良い」と、自信に満ち溢れている。
この日初日の最終9番は、残り92ヤードの第2打を、ウェッジで4メートルにつけてねじこんだ。ロープ際から次々と差し出される右手を、握り返した谷原。
特に今週は、頑張りたい理由がある。
出身は広島県だが、ここ地元・仙台は東北福祉大時代を過ごした思い出の場所だ。
「やっぱり、帰ってきたら懐かしいしホっとする」。
谷原にとっては、第二の故郷でもある。
しかも今週は、同校の学生たちがコースに散らばっている。4日間延べ約50人が、キャディやマーカー、移動式のスコアボード係など、アルバイトで大会運営に当たってくれる。
「・・・僕は、大学時代にはたいした成績を出してないけど。ここで下手はできない。頑張ればここまでやれるんだってこと、みんなに感じ取って欲しいから」。
ここでのプレーは、未来を担う後輩たちへのメッセージ。
“相棒”も気合十分。
やはり同校出身で、谷原の2年後輩の進藤大典さんは、昨年まで宮里優作のエースキャディとして活躍していたが、「もっといろんな選手を担いで勉強したい」と、今季から谷原の専属に。
進藤さんと、「東北福祉コンビ」で最終日の18番グリーンに上がる風景を想像しつつ、「・・・地元を、盛り上げたいよな」。
意見が一致した2人。
息もぴったりで、地元でのツアー3勝目を目指す。