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〜全英への道〜 ミズノオープン 2006
野仲茂「行っても打ちひしがれるだけだから・・・」
「なんとか、高い球で飛距離を出そうとして余計な力が入る。クラブが開いて入るから、右にすっ飛んでいくし、良いことなんか何にもない」。
それだけに、午前中のハーフは雨が小康状態で、助かった。
本降りになったのは、後半の14番ホールからだった。
そこで、この日初めてのボギーこそ打ったが、それも最終18番できっちりと取り返すことができた。
残り255ヤードのフェアウェーからの第2打を6番アイアンで確実に刻み、102ヤードの第3打をピン左奥1.3メートルにつけて、バーディで締めくくった。
暫定ながら、首位タイでホールアウトすることができた(22日現在)。
今大会で上位4人に入れば、全英オープンの出場権が手に入る。
誰もが、メジャー舞台へと思いを馳せる中、野仲はとてもそんな気持ちになれそうにない。
先週まで2試合連続で予選落ち。
おまけに、「ゴルフの調子は日替わりで変わる」。
世界メジャーなどというものは常に安定した成績を残し、なおかつ、「賞金ランクで常に10位内に入るような選手になって、はじめて考えるのが許されること」というのが持論だ。
野仲も、2001年からこれまでシード権を確保してきたとはいうものの、最高が2001年の45位。
「こんなんじゃ、行っても打ちひしがれて帰ってくるのが落ち」という思いがある。
だから、今週の目標もあくまで堅実に「予選通過」だ。
「せめて、先週までの悪い流れを断ち切れるよう・・・」。
そんな謙虚な思いが、ついには夢の舞台をつかむかもしれない。