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日本オープンゴルフ選手権競技 2006

アマチュア勢が好スタート!!

父・和人さん(右)との二人三脚も息があって・・・片岡くん
今年、出場のアマチュアは19人。この日初日、その中で最上位につけたのは高校生。香川西高3年の片岡大育(だいすけ)くんが今年の中四国オープン3位の資格で、今大会の繰上げ出場を果たしたのはいまから約3週間前のこと。

電話で知らせを受けたのは、英語の授業中だった。
たまたま、ゴルフ部顧問の教諭が先生だったため、許可を得て日本ゴルフ協会に折り返し電話をかけ直した。

「出場できることになったけれどエントリーしますか」と聞かれて即答した。
「すぐに、出ます!と・・・。そのあと、ゴルフ部の子たちにも報告したらみんな喜んでくれました!!」(片岡くん)。

ツアー競技は、今年のマンシングウェアオープンKSBカップとアンダーアーマーKBCオーガスタに続いて、これが3試合目。

前の2試合で、「どこか1ホールで必ず大ポカをする」と見かねた父・和人さんが、今回初キャディをかって出てくれたのだが・・・。

「ときどき、僕自身も分かってることを何度も言ったりするので、うるさいなと思うこともあったけど(笑)。お父さんのおかげで、気持ち的にリラックスしてプレーできています」。
やや難もあり(?)ながら、コンビネーションもバッチリだ。

プレーでも、助けられている。
この日の最終9番。
第2打は7番アイアンで軽めに打つか、それとも8番でしっかり打つか・・・。
迷っていた片岡くんに、和人さんはきっぱりと言ってくれた。
「8番でしっかり行けよ」。
「・・・おかげで、思い切り突っ込んでいけました」と、父の好アシストを喜んだ。

先に出場したツアー2戦で痛感させられたのは「厳しいセッティングで、とにかくフェアウェーキープの大切さ」。
その反省が、今週さっそく出ている。

2アンダーは、今年の日本アマ王者のキム・キョンテーと並んで6位タイ。
“日本一”を決めるこのナショナルオープンは優勝争いもさることながら、ローアマチュア賞をかけたもうひとつの戦いが注目されるが、この2人の好スタートにはそれ以上に大きな夢も膨らみそうだ。

1927年・第1回大会の赤星六郎以来のアマチュア優勝。

まして、今年の日本アマチャンピオンで、韓国・延世大2年のキムはこの日初日に一時、首位に立つ大活躍。
同じ組の賞金王・片山が、「本当に上手い!」と思わず舌を巻くほどの逸材だけに、ツアープレーヤーたちもウカウカしていられない。

  • 現役大学生のキム・キョンテーは一時首位に立つ活躍

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