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日本オープンゴルフ選手権競技 2006
同組の矢野と富田が揃って好プレー
だから相手のプレーリズムや相性が、前日までの3サムよりもダイレクトに影響してくるかもしれない。
その点、矢野東と富田雅哉の組は息がピタリと合っていた。
「途中から、バーディ合戦。日本オープンの設定では、あまりない展開。やってる方もそうだけど、見てる方にはよけいに楽しんでもらえたんじゃないかな?」とは、この日5アンダーをマークした矢野だ。
4アンダーで回った富田も「なかなか、アンダーが出ないセッティングでこのスコアは自分でもびっくり! ・・・矢野クンのおかげですね」と、称えあった。
揃ってV戦線に浮上した“同級生”はこの日、ともにパットが好調だった。
「チャンスは、全部入りそうなくらいだった」という矢野は、今週のグリーンが自分のイメージと非常に合っているのだという。
「下りも、上りも。見た目どおりに転がってくれるから。あとはラインだけを気にすればいい、という感じ」。
17番で左から10メートルの長いチャンスを決めるなど、後半だけで4つ伸ばした。
18番で4メートルのバーディチャンスを入れて、この日3日目をきっちり締めた富田は、今季一番の“成長株”といえるだろう。
8月のサン・クロレラ クラシックで自己ベストの2位につけ、初シードをほぼ確定させた。
そして同時に、このナショナルオープンへの出場権を手に入れた。
今大会の出場カテゴリーのひとつが、「8月7日までのジャパンゴルフツアー賞金ランク上位30位」。
この時点で同ランク25位にのし上がり、滑り込みで自身2度目の出場権をゲット。
この大舞台に乗り込んできた。
本番までの約1ヶ月。
「自分に課題を課した」という。
開催までに、「どんなにシビアなセッティングにも最後まで諦めない精神力を持とう」と決めた。
「・・・このままだと、初シードを取ったことで気を抜いてしまうと思ったから」。
自分を見失ってしまわぬように、筋トレと練習量を増やして打ち込んできた。
その成果をきっちりと出した3日目だった。