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コカ・コーラ東海クラシック 2006
地元の河井博大が4位タイ
地元開催の今大会の出場は、実に6年ぶりとなる。
2000年に初シード入りを果たしたが、翌年にはあっけなく手放した。
そのあと、ツアーの出場権さえ持てない時期を経て、今季ファイナルQTランク47位の資格で本格復帰。
久しぶりの三好で、4位タイの大健闘だ。
シード奪回を目指す今年は、登録名を本名に戻した。
「博大」と書いて「ひろお」と読むが、以前は知人の勧めもあって「ひろだい」と届け出ていた。
「でも、ずっと自分ではないような違和感があって・・・」。
せっかく、両親がつけてくれた名前。「オヤジとお袋の気持ちを大切にしたい」との思いから、再び「ひろお」の名前で戦っている今年のテーマは、「バカになること」。
師匠・田中秀道の教えだ。
必要以上に、物事を突き詰めてしまうたち。
コースに出ても、「ああでもない、こうでもない」と余計なことばかりを考えてしまうがゆえに、物事をますます難しくしてしまう。
「お前が頑張っているのは分かる。でも、頑張りすぎて、もともと持っている良いものが、消えてしまっている。・・・そんなに難しく考えてたら、お前はいつまでたっても俺に勝てない。もっとシンプルにやれよ」。
そんな師匠の言葉は、この難コースでこそ生きる。
「ただでさえ、行っちゃいけない場所ばかり」が目につくここ三好でこそ、頭でっかちではとても戦えない。
「極端なハナシ、目をつぶって『えい!』と打っちゃうような思い切りの良さ。良い意味で“適当に”プレーすることの大切さ」が、身にしみている。
難攻不落の三好での通算1アンダーは「僕にとっちゃあ交通事故にあったようなもの。たまたまですよ」と謙遜して笑ったが、2日連続の好スコアこそ、秀道の教えに忠実である何よりの証拠だろう。