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ABC チャンピオンシップ 2006
矢野東が単独首位浮上
先週、米ツアーに初参戦して今週の火曜日に帰国したばかり。試合中はさすがに「緊張感があるから大丈夫」だが、時差ぼけによる睡魔は、プレーを終えるなりやってくる。
「眠いッスね・・・」。
やや焦点の定まらない表情で笑った。
体調は万全とはいえないが、ゴルフは絶好調だ。
アメリカから持ち帰った手土産は、「ピンを攻めるゴルフ」。
米ツアーの選手たちは、ティショットでフェアウェーを捉えたときなど、今がチャンスと見るや躊躇なくピンを狙っていった。
「それで、平気で1日8アンダーとか出してくる」。
そんなプレーを間近にして、意識改革。
「チャンスのときこそ、攻めて波に乗っていかないと!」と痛感したのだ。
そして、たとえラフに打ち込んでも「あとの処理が上手く出来ている」のは、やはり遠征の成果だ。
練習ラウンドで、丸山茂樹と田中秀道とラウンドする機会があった。
「回りたくても、なかなか回れない。日本を代表する選手たち」。
彼ら直々にアプローチなどを教わったことが「かなり自信になっている」と、矢野。
いきなりその翌週に、通算9アンダー単独首位での決勝ラウンド進出に、しっかりと成長のあとを刻みつけた。